アジア美術館の、ガンダーラ美術展に行ってきた。
メインの展示物である仏像は、彫りが深いエキゾチックな顔立ちの像が多い。ギリシャなどの影響を受けているせいだそう。もうただただ美しい。思わず見入ってしまった。わたしたちがふだん目にする日本の仏像とは、ずいぶん違っていた*1。この仏像がシルクロードを通り中国を経て日本へと渡って来るまでにだんだんその姿形を変えていったんだなあ。すごいとしか言えないよ。

2001年に破壊されてしまったバーミヤン大仏の写真の展示もあった。その大きさに圧倒。実際にこの目で見られたら、どんなにすごいものだったんだろう。でももう、そんな機会はない。永遠に失われてしまった。そして失われたものは二度と元には戻らないという現実。…残酷すぎる。どうかどうか、もう、こんな残念なことが二度とおこらないでほしい*2

*1:どっちが良いとかいうのではなく。

*2:ただ、せめてもの救いは、壁画の修復が進められていること。